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親子関係のすれ違いとギャンブル依存

それがおかしいと気付かなかった

私は外から見ると普通の恵まれた環境の家庭の一人っ子として産まれました。
極度の過干渉であった母は私を心配するあまりに何でも先回りしてゴールを用意しておくことが日常で、私もその敷かれたレールの上を進んでいくことが普通だと思って育ちました。
長時間にわたる体罰、何を言っても否定から始まる、「お前は甘いんだ」「性根が悪い」などの人格否定を毎日言われる、言うことを聞いていればニコニコしている母親、家族の問題には向き合わずに母親の言うとおりに叩く父親。
でも風邪をひいた時や機嫌のいい時はとてもやさしい・・・
当時は親に対してそんなイメージしか持っていませんでした。
それでも相談することを知らない私はどこの家もこんな感じなんだろうと思っていたのです。

逃げ場所がない

その後私立の中高一貫学校の受験のために無理やり塾に行かされるようになり、そこから私の地獄ともいえる暗黒時代が始まりました。
朝から晩まで自宅、学校、塾、とやりたくもない勉強漬けと理不尽な虐待の毎日。
家に帰りたくない、帰ればあいつが待っている・・・私の心はいつか親へ復讐してやるといった曲がった考え方へと変化していきました。
結果、私立中学へ合格はしたもののそこから一切の無気力となり勉強はおろか、学校へも行くことも減っていき一日中部屋で寝て過ごすことが増えていきました。
どうしようもないイライラが抑えきれずに壁に穴を空けたり、物を母親に投げつけたり、本当はこんなことやりたくないのに・・・と辛いのにどうしたら良いのか分からず頭を搔きむしる毎日でした。
家の中では思うようにいかなくなった母親が父親にヒステリックに大声を上げながらドアをバターン!と閉めたり、食器をガチャーン!と乱暴に置いたりする音が毎日のように響いていて、もはや私の安全地帯は自分の部屋しかなかったのです。

ギャンブル依存と自分の居場所

学校も行かず家にほとんど帰らなくなり、地元の不良仲間とつるみだした私は毎日のようにパチンコ屋に通うことが日課となり、そこが私にとっての居場所となっていきました。
しかし、そこから約30年に渡り、私はギャンブル依存症に苦しめられることになりました。
自分がおかしいのではないかと思いつつも周りの友人たちに本当のことなど言えるはずもなく、表面上は物分かりの良い相談役を演じながら、裏では毎日のようにギャンブルに溺れる日々・・・
そうやって私の内面は徐々に壊れていったのです。
お金を使い果たしては親に暴言を吐いて金をせびり、仕事で稼いでも全てギャンブルに使い果たす日々はどこかで抜け出したい気持ちがあっても何をどうしたら良いのかも分からず、まるで出口の見えない真っ暗なトンネルを延々と歩いているような感じでした。
本当の自分を知られたら自分は孤立してしまうのではないかという恐怖心を少しでも和らげてくれる特効薬がギャンブルだったのです。
しかしその代償はとてつもないものでした。
とても返せない額の借金、犯罪行為による逮捕、服役、自殺未遂など自業自得とはいえもう社会復帰は無理だろう、自分の人生は終わりだと諦めていました。

自分だけじゃなかった

最終的に依存症の回復支援施設に家族に送られた私は、そこで初めて同じような家庭環境や、悩みを持っている仲間たちに出会いました。
それはガツーンと岩のように固まっていた私の心を削るくらいの衝撃でした。
自分のような頭のおかしい人間はどこにもいないだろう、だから内面だけは絶対に知られてはいけないと分厚い鎧を着ていた私が初めて鎧を脱ぎだした瞬間でした。
こんな思いをしているのは自分だけじゃなかったという驚き、そして仲間なんだから本当のことを言っていいんだよという安心感、もう強がらなくていいんだよという脱力感、どれもがずっと私が心の奥底で求めていたものでした。

自分の生きる意味

施設では生まれて初めて他人に悩みを打ち明けることができました。
すると打ち明けることで私の中でくすぶっていた親への想いが溢れるように出てきました。
それを聞いていた一番の衝撃的な仲間の言葉は「親に謝って欲しいの?本当はどうしたいの?」といった言葉でした。
私は話していくうちに、本当は謝って欲しいのではない、仲良くしたい、認めて欲しい、受け入れて欲しいのにそれが上手く伝わらないから寂しいんだということに気づいたのです。
そして両親も自分たちなりに一生懸命子どもの幸せを願ってやったことなんだと理解ができるようになったのです。
それらを両親に初めて責めることを止めて落ち着いて伝えてみたところ、そういうことだったのかと両親も初めて私の異常な行動の理解ができたようでした。
そこから私の人生のやり直しが始まったのです。
両親との関係の再構築も行い、徐々に向き合うことができるようになり、今は同じような家族問題やギャンブル依存などの悩みを抱えた人たちに少しでも寄り添ってメッセージを伝えられたらと思い、カウンセラーとしての道を歩んでいます。

皆さんにお伝えしたいこと

ここまで読んでくだり、大変ありがとうございます。
皆さんに私がお伝えしたいことは誰かに辛いことや悩みを話すということは、自分の中の重りを少しずつ外していくことなんだということを知って頂きたいのです。
重りは時と共に増えていき、やがて自分では身動きできないくらい重くなっていきます。
誰かに話す一番最初までが一番難関かもしれません。
でもその話してみよう、相談してみようという気持ちはとても勇気ある第一歩だと私は思います。
そして話すことで今まで気づかなかった自分の内面に気づくことがあります。
その気づきを見つけるためには話す相手、聴く相手が必要であり、一人では難しいのです。
お話を聴かせて頂ける方の心の重りを軽くしていけるように一緒に考えていければと思っています。
あなたが話せてよかったな、心が軽くなったなと思って頂けたらとても嬉しく思います。